石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

ICUと「新型コロナ」

ICUと言っても国際基督教大学ではありません(笑)

 

その前に、うっかりしていまして、去る4月10日に国立感染症研究所感染症疫学センターが、2019/2020シーズンの季節性インフルエンザの取りまとめを発表していたことを確認していませんでした。

 

2019/2020シーズンの季節性インフルエンザの推計受診者数は、約730万人で、2018/2019シーズンが約1,200万人と比較すると、約40%減という結果でした。巷間では、新型コロナウイルス感染症(以下、「新型コロナ」)の拡大防止のために、手洗いとうがいの実践とマスクの着用などが功を奏して、季節性インフルエンザの流行が抑制されたという指摘もあるようですが、季節性インフルエンザのピークは、例年12月下旬から1月であることから、国全体として「新型コロナ」を意識した時期とはズレがあることから、それが主たる要因と位置付けることは、現時点では難しいようです。

 

ご存じの方も多いと思いますが、日本の集中治療室(ICU)の数は、国際比較で相当少ないことが指摘されています。そういうことから、「新型コロナ」において、「院内感染」と同じように「重症患者の受け入れの許容量」が大きな課題となりました。厚生労働省が公表しているICUの数と想定される「新型コロナ」の重症者数を都道府県別に表したものが以下となります。

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日本経済新聞朝刊(令和2年4月16日)

有事になってもあまり誰も指摘しませんが、このことは、平時から優先すべき医療分野での課題が存在したことを意味します。目先の個人の利益を優先するあまり、公共空間における課題が後回しになったということです。ちなみに、人口10万人あたりのICUの数(2017年時点)は、岡山県の12.3がトップ、東京都の8.0が二番、残念ながら我が三重県は1.9でワースト2新潟県が1.4でワーストとなっています。こういうことは、平時にいくら声を上げても、ほとんどの人には届かない社会的問題です(笑)

 

以上のような類が、「新型コロナ」を期に変わるのでしょうか?
しばらくの間、政府、都道府県、市町村の医療に関する経費を興味深く拝見します。