石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

621人

621

これは、昨日の拙ブログで示した2019/2020シーズンの季節性インフルエンザの入院患者数12,955人の内、ICUに入室した数です(ちなみに、2018/2019シーズンでは、760人です)。

 

さて、この621人の年齢内訳(カッコ内は、2018/2019シーズン)は<比較しやすくするために入院患者数を再掲>、

1歳未満:19人(11人) <1歳未満:740人(831人)>

1〜4歳:70人(57人) <1〜4歳:2,327人(2,420人)>

5〜9歳:56人(40人) <5〜9歳:2,016人(1,509人)>

10〜14歳:27人(20人) <10〜14歳:700人(549人)>

15〜19歳:9人(8人) <15〜19歳:129人(153人)>

20〜29歳:8人(10人) <20〜29歳:151人(247人)>

30〜39歳:23人(7人) <30〜39歳:257人(324人)>

40〜49歳:52人(29人) <40〜49歳:389人(470人)>

50〜59歳:61人(40人) <50〜59歳:548人(760人)>

60〜69歳:89人(114人) <60〜69歳:1,101人(1,861人)>

70〜79歳:110人(182人) <70〜79歳:1,917人(3,864人)>

80歳以上:99人(242人) <80歳以上:2,680人(7,619人)>

 

連日で恐縮ですが、これらの数字からも色々なことに気付かれると思います。

例えば、やはり、

1)入院患者数が多い10歳未満では、ICU入室の患者数が145人となり、世代間で最も多くなっていること。

2)高齢者のICU入室の患者数も多いこと。

3)入院患者数に対するICU入室の割合が最も高いのは、40〜49歳の世代で13.4%、次いで50〜59歳の世代で11.1%と10%を超えていること。

 

さて、2日前の拙ブログでは、「新型コロナウイルス感染症」(以下、「新型コロナ」)の重症者が最大化した場合に、ICUの不足が懸念されるという文脈で、都道府県別のICUの数を示しました。

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日本経済新聞朝刊(令和2年4月16日)


この記事は、「新型コロナ」の重症者に焦点を当てていますが、ICUは「新型コロナ」だけのために存在するのではなく、交通や労働などの事故者や脳梗塞などの急病患者にも対応しなければなりませんし、季節性インフルエンザの重症者や重篤者のその対象となります。ICUの数を増やすことは当然のことですが、可能な限り重症者や重篤者の発生を防ぐことも「医療崩壊」を抑止することに直結します。季節性インフルエンザの予防接種は、年々の条件により、全ての発症を防げる訳ではありませんが、重症化や重篤化には大きな役割を果たすと言われています。平時には、こういった情報が聞き流されてしまうことは残念ですが、総合的多面的に政策判断することの重要性を示していると思います。