データに基づいた医療施策のために
菰野町が保険者である国民健康保険にはおよそ1万人の町民皆さんに加入頂いています。それに対し、協会けんぽ三重支部さんにもおよそ1万人の町民皆さんが加入されています。これまではそれぞれが所有している健康診断の結果や受診暦などの医療関係データを統合して分析するなどの活用が出来ないでいました。
そこで、今回の協定締結により、
以下の事項などに関して、連携、協力を行うこととしました。
・特定健康診査やがん検診の受診促進の取組みに関すること
・未受診者の早期治療の勧奨等に関すること
・医療費分析、特定健康診査結果の分析等の調査研究に関すること
これにより、菰野町民の医療分野におけるより広範囲なデータ分析が可能となり、情緒や断片的な情報によらない、明確なデータに基づいての政策を決定することが出来るようになります。
限られた医療資源や財源を有効に活用するための冷静な議論の第一歩が切れたと思っています。三重県内自治体では初めて(実は盟友 國定勇人 市長の三条市では広域連携としてすでに取り組まれています)ということですが、今後はさらに広がることを期待しています。
陶磁器業界だけでなく、工芸的モノづくりの業界も多くの課題を抱え、厳しい現状がありますが、その伝統的な技法を大切にして、日本のモノづくりを再生しようと取り組んでいる中川政七商店さんと町内のメーカーが、ビジネスパートナーとして商品を作り出したことを素直に喜びたいと思います。