立会い
20日(火)は、8:55から国民新党の代表代行の下地幹郎さんを皮切りに、民主党の政策調査会長の細野豪志さんと面談する予定でしたが、他の公務のため上京が遅くなり、10:30から「土砂災害から人命と地域を守る砂防会議」からスタート。
「里山砂防はおもしろい」という国土交通省砂防部長の南哲行さんの特別講演は大変勉強になりました。局地的豪雨による土砂災害から地域住民の生命を守るための様々な取組をご紹介されました。とりわけ行政だけでなく、地域住民が自分たちの山という意識をもって、継続的に活動されている事例が興味深かったです。
住民が参画して、地域の山を守っていくことが「里山砂防」ということで得心しました。
住民が参画して、地域の山を守っていくことが「里山砂防」ということで得心しました。
その後、11:45に 盟友 三条市長の國定勇人 さんと 自由民主党 に赴き、竹下亘組織運動本部長さんとの面談を皮切りに、出先機関廃止に関わる方々と昼食を摂り、自民党の甘利明政務調査会長さん、石破茂幹事長さん、公明党 の山口那津男代表さんと井上義久幹事長さんと終日面談を致しました(冒頭触れましたが、國定市長さんは朝一番から国民新党の下地代表代行さんと民主党の細野豪志政策調査会長さんとお会い頂いています。本来なら小生もお供するはずでしたが、スケジュールがうまく行かず申し訳ございませんでした)。
最近のブログでも取り上げました が、国の出先機関を原則廃止するという「国の特定地方行政機関の事務等の移譲に関する法律案」が、衆議院の解散前夜に持ち回り閣議という強引な手法によって閣議決定されたました。
そのことを受けて、基礎自治体の首長として、来るべく衆議院選挙の政権公約に我々の思いを反映して頂くために、急遽面談を申し入れました。衆議院が解散し、事実上の選挙体制に入っている大変お忙しい中にも関わらず、どの皆さんも真摯に対応頂きました。
【相撲の立会いを思わせる緊張感】
今回の面談でも、我々はこれまで「地方を守る会」として訴えてきた主張を繰り返し申し上げました。
・国土保全は国の責務であり、そもそも地方に移譲する権限ではないこと(国防や外交を地方に委ねますか?)
・都道府県の連合体である「特定広域連合」が可及的速やかな対応を迫られる災害などの危機管理が出来るとは到底考えられないこと
・地方は、都道府県だけでなく、基礎自治体である市町村も存在するにも関わらず、これまでの議論は市町村の意見が全く無視されていること
・国土保全は国の責務であり、そもそも地方に移譲する権限ではないこと(国防や外交を地方に委ねますか?)
・都道府県の連合体である「特定広域連合」が可及的速やかな対応を迫られる災害などの危機管理が出来るとは到底考えられないこと
・地方は、都道府県だけでなく、基礎自治体である市町村も存在するにも関わらず、これまでの議論は市町村の意見が全く無視されていること
分刻みというと大げさかも知れませんが、現時点で国政に多大な影響を及ぼすと考えられる皆さん方との平場での議論は緊張感がありました。その議論の中で道州制に関する意見交換も致しましたが、少し気になることは、道州制の区割りは現状の都道府県を基礎と考える という固定的な見方でした。
詳細は省きますが、道州制に対する小生の持論は、国・都道府県・市町村の3層構造で議論するのではなく、国・市町村の2層構造で議論していくことが肝要というものです。
一度、都道府県単位の考え方を捨て去り、個々人のアイデンティティに深く関与し、物理的にも心情的にも思いを馳せることが可能な市町村単位を端緒として、この国の形を考えてみたらどうかと思います。
一度、都道府県単位の考え方を捨て去り、個々人のアイデンティティに深く関与し、物理的にも心情的にも思いを馳せることが可能な市町村単位を端緒として、この国の形を考えてみたらどうかと思います。
今回の面談でのどの議論も考えさせるものばかりでしたが、特に、石破茂さんとの議論は、久々に脳内にアドレナリンが大量に分泌される感覚を得るような貴重なもので、 有意義という範疇を超えるある意味で 贅沢や豊穣 という言葉が相応しい時間でした。
こういう貴重な経験が小生を成長させることは事実であり、菰野町政に好影響を及ぼすことは間違いないと思います。皆さんに感謝申し上げますとともに、お誘い頂いた國定市長さんには敬意と感謝を申し上げます!