石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

40万円の車椅子

29日(木)の10:00から菰野町男女共同参画推進会議において、委嘱状の交付とご挨拶。お忙しい中を9名の委員の皆さんにお集まり頂き、菰野町男女共同参画推進プランに基づいてご協議を頂きました。

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その後、横浜市に移動し、医療法人社団元気会 横浜病院 さんにお邪魔しました。今後の超高齢社会を見据えた場合に、小生は、医療と介護の制度としての垣根をどう乗り越えていくのかが重要になると考えており、その際に基礎自治体医療機関介護施設などとの連携のあり方が問われると想定しています。そういった中、長期療養型医療と認知症対応型医療に特化した病院をご紹介頂くことができ、実際の現場を拝見する機会を与えてもらいました。ちなみに、この横浜病院さんは、介護保険適用が112床、医療保険適用が164床、精神療養病棟(主に認知症対応)が50床と合計326床のベッドを有しています。

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お父様の後を継がれて28歳の時に理事長に就任された北島明佳さん(現在35歳)が、認知症を専門とする医者であることもあり、高齢者の医療と介護の融合に熱心に取り組まれています。と同時に、環境整備活動(院内や職場の掃除や整理整頓など)を通じて、職員の意識改革を行い、職員間の価値観の共有と組織力の向上を実践にも熱心に取り組まれています。

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施設内が明るいこととどの職員さんも挨拶をきっちりされることが、施設に入っての第一印象でした。療養型医療施設ということもあり、廊下が広いということもありますが、廊下にはたくさんの絵画が掛けられており、「こわくなく くるしくなく さびしくなく」という病院の理念にぴったりと当てはまりました。

そんな中、少し風変わりな車椅子を見かけましたので、北島理事長さんにお尋ねすると、「実際に乗ってみますか?」とのこと。という訳で、乗ってみました。

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単に乗っただけではあまり感じませんが、次に背中の部分を後方に倒してみると、座席の部分も一緒になって後ろに倒れました。つまり、腰の部分が90度を保ったまま後ろにリクライニングしました。これがなんとも身体に負荷がかからず、安定感も抜群でした。ご説明によると、車椅子で長時間生活を余儀なくされる場合は、いかにその人の身体に車椅子がフィットするかで、疲労度合が全く違うということでした。

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他にも、膝下の部分の調整や頭部の角度の調整なども可能であるとのことでした。加えて、横の部品が外すことができ、車椅子からベッドへの移動の際の介助が簡単にできる構造となっていました。こっそり値段を伺いましたら、1台40万円ほどするということで、経営者としては大きな出費であるが、患者さんや介護士さんのためには必要なものであるとおっしゃっていました。

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車椅子一つとっても奥が深いと感じましたが、次回のブログではさらに衝撃の現場をご紹介致したいと思います。