石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

『発達障害のある子が楽しめる あんしんあそび』

過日、町内在住の方から『発達障害のある子が楽しめる あんしんあそび』(佐々木正美監修、木村常雄著(2011)すばる舎)を45冊、菰野町にご恵贈賜りました。

おおまかに申し上げれば、遊びを通じて、発達障がいの子どもと大人(=保護者や保育士など)が関わりを持ち、相互理解を深めるための本です。理解編、実践編、参考編の3編構成となっており、特に、理解編は大変興味深く拝読しました。

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発達障がいの子どもと関わるポイントとして、
・発達のでこぼこを理解する
・目からの情報を利用する
・「始め」と「終わり」をはっきりさせる
・具体的な短いことばで声をかける
・禁止ではなく、ほめる状況をつくる
・こだわりやパターン行動を利用する
・子どもが強く拒否する場合は、感覚の問題を考える
以上の七つを挙げており、それぞれに簡潔に心掛けるべき点が記述されています。

また、発達障がいの特徴にあわせてあそぐ「4つのポイント」として、
・子どもの興味・関心にあわせた題材を選ぶ
・子どもが興味・関心を示すことには、本物を与える
・大人も真剣にあそびに取り組む
・あそび方は状況にあわせて変える
が列挙されており、発達障がいの子どもでなくとも、未就学児と接する際の重要なことが述べられています。

この貴重な書物を、町内の公立園の3歳児、4歳児、5歳児の全クラスである43クラスに配布するとともに、あわせて、町内の幼保園および小中学校の保育士や教諭の研修の場でも取り上げることを指示しました。菰野町としてもこれまでも発達支援係を設置して、子どもの発達状況に応じた保育や教育の実践に取り組んで来ていますが、これを契機としてさらに取り組みが充実することを期待します。