築地と豊洲の向こう側
過日、経済産業省商務情報政策局サービス政策課長である佐々木啓介さんらが、平成29年度の経済産業省の事業及び2020年東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京オリパラ)に向けての地域活性化の方向性などの説明のために来庁しました。
小生が東京オリパラを活用した地域活性化推進首長連合の会長代行を仰せつかっていることもあり、ロンドンオリパラが英国全土に及ぼした影響などについては、詳細な説明がありました。なかでも興味深い話は、税制体系が異なることから、英国では、地域振興や観光施策は中央政府の事業とされているにも関わらず、地方が観光施策を含む形でオリパラを活用した地域計画を作成したことは画期的なことである点でした。その計画自体の規模や精度を確認してみなければ分かりませんが、ロンドン以外の地域への直接投資が58%にまで上ったことを考えるとそれなりの成果はあった可能性はあります。ただ、一方で、地方の計画も、英国の中央政府の方針に基づき策定されたことからも、政府と地方が緊密な連携は必須であると感じました。
さらに、中小及び小規模事業者の生産性向上のための助成事業(例えば、財務と在庫管理のシステム構築など)や地域全体としての官民連携の事業についても説明があり、菰野町の抱える具体的な課題を踏まえて意見交換をしました。短い時間ではありましたが、大変有意義な情報共有となりました。
菰野町消防委員会が開催され、冒頭でご挨拶をしました。報告事項として、平成28年中の火災や救急などの状況説明があり、火災発生件数は14件で、うち、6件が建物火災、また、救急出動件数は1452件で、実際に搬送したのは1342件との報告がされました。審議事項としては、消防団員の確保の方策について議論頂きました。菰野町消防団は、168名の定数のうち、現在は161名が活動しています。職業環境の変化から団員確保が困難になっている中ではありますが、町民の安全安心の確保のためにご尽力賜りますようお願い申し上げます。