石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

マコモと障がい者就労

過日、平成30年度菰野町農福連携事業研修会 を開催しました。

菰野町としては、ここ数年、障がい者就労の課題を解決するためにプロジェクトチームを編成し、議論を重ねています。ただ、議論としては深まりはあるものの、実践の段階に入ろうとすると農業側も福祉側ももう一歩が踏み出せない状況が存在しています。

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そこで、実際に試行錯誤を繰り返しながらも、勇気をもって実践を重ねている法人の現状を学ぶために、今回の研修会を企画しました。一昨年度から、農福連携の農作物としてマコモの栽培に取り組んでいる 社会福祉法人 ナザレの村 の統括管理者である野町雷音さんと管理者である大社紀和さんを講師にお招きし、「『農福連携』の可能性と今後の地域活性化のあり方について」と題した講演をして戴きました。野町さんは、公益財団法人 日本知的障害者福祉協会 の生産活動・就労支援部会の四国代表委員に就任しており、障がい者の就労支援には、全国レベルで精通しています。特に、地域住民の理解を得ながら施設運営や就労活動に取り組み、障がい者の工賃の向上のために農業活動の可能性も模索しています。

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大社さんは、社会福祉法人檜の里 あさけ学園 での経験もあり、菰野町のこともよくご存じです。ナザレの村では、平成17年の法人設立当初から農作業を作業活動として取り入れており、農福連携の知識を豊富に有しています。

確かに、農福連携は、農業側も福祉側も諸課題はあるものの、実際に取り組んでみなければ、その適否を判断することすら出来ません。そのことから、本年度は試行的に障がい福祉の事業者などと連携して、菰野町でもマコモの栽培を行うこととしました。

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マコモは、田植え、除草、刈り取りのすべての工程が手作業となっているため、適切に管理をすれば、障がい者の工賃の向上に繋がる可能性が大きいと言えます。また、ナザレの村での成果として、土と触れ合うことで精神障がい者リハビリテーションにも寄与するなど、障がい者本人の社会参画を促すことにも貢献しているとのことでした。行政や事業所のための農福連携ではなく、障がい者や利用者のための農福連携の実現を目指して、関係各位の決断が迫られているのかも知れません。

菰野町消防団長である小林幸治さんが、先の叙勲にて瑞宝双光章を受章され、伝達式が行われました。今回の受章に際し、心からのお慶びを申し上げますとともに、12年間の長きにわたって、消防団長という重責を担って戴いたことに改めて感謝申し上げます。

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引き続き、菰野町の安全安心なまちづくりに対して、ご支援賜りますようお願い申し上げます。

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