菰野富士の譲渡契約

昨日は、日本海側からの寒気を伴った雨雲の影響を受けて、終日、雪やみぞれ交じりの天候でしたが、今日２７日（木）は一転して晴れ模様となり、澄んだ空気とともに綺麗な御在所岳が現われました。

２６日（水）の１０：００から 菰野富士 譲渡契約調印式が開催されました。

この菰野富士は、明治４３年に演習場に利用する目的で、当時の陸軍省が付近一帯を買い上げました。その後、終戦を迎え、昭和２７年には逆に国からの払下げにより、当時の千種村が取得しました。昭和２８年に制定された町村合併促進法（その後、新市町村建設促進法）を受けた「昭和の大合併」により、千種村と朝上村とが合併し、その折、千種村の財産保全のために、千種財産区を発足させ、その財産として登記されました。
昭和３０年代に菰野町内においても 三重交通 さんの資本である 御在所ロープウエイ さんや 三重カンツリークラブ さんなどの観光施設が整備されました。それに伴い、近隣に存在していた菰野富士はその山頂付近以外の土地が、近畿日本鉄道 さんと三重交通さんに取得されることとなりました。
しかし、時代の変遷の中で、関係会社間で所有者が変わりながらも、当初目的での土地利用がなされず、この度、三交不動産 さんから、再び千種財産区が買戻すこととなりました。

当初の観光目的での土地利用がなされなかったことから、千種財産区さんにご無理を申し上げ、千種地区及び菰野町の象徴的な山である菰野富士を管理保全して頂くこととなりました。今後は、地域の皆さんとご相談申し上げながら、地域の皆さんに愛される場所となることを期待致したいと思います。
この度お世話になった関係各位皆さんに心からの御礼申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【菰野富士の山頂から見る鈴鹿の山々】