石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

インテグレーションの必要性

新年度がスタートしましたが、前年度の出来事もまだブログに書いていないことがたくさんありますので、適宜、書いていきたいと思います。

過日、願行寺で挙行された竹永地区の戦没者追悼法要に参列しました。
この竹永地区では春と秋の年に2回、遺族会の皆さんによる追悼法要が行われます。菰野町としましても、菰野町戦没者を追悼し平和を祈念する式典 を毎年挙行していますが、このように地区や区ごとで戦没者を追悼することの意義は、お亡くなりになった皆さんを偲ぶにあたり、なお一層深いと感じます。

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改めて先の大戦でお亡くなりになった皆さんのご冥福をお祈り申し上げるとともに、世界の恒久平和を祈念致しました。
竹永遺族会の皆さんをはじめ、関係各位のご尽力に心から敬意と感謝を申し上げます。

竹成区の老人会の総会にお邪魔しました。
100名を超える皆さんがお集まりになり、盛大に開催されました。地域の活動を継続的に実施するためには、老人会さんのお力が欠くことの出来ないものとなっています。子どもたちの登下校の見守りにはじまり、神社や墓地の清掃など地域の安全安心や地縁関係の持続のためにご尽力頂いております。基礎自治体の長である小生の立場からも心からの感謝を申し上げ、引続きのご理解後協力をお願いしました。

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菰野町土地改良区の総代会でご挨拶。
三重県下でも屈指と言われていますが、486haに及ぶ農地・水・環境保全対策を活用した取組や水利施設整備事業(旧基幹農業水利施設ストックマネジメント事業)へのご協力に感謝申し上げました。

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当町の予算編成を終了した2月22日の担当者会議で、急に三重県環境保全型農業直接支援事業の予算を半額にすると一方的に伝えてきたことに対して、菰野町としては、今後も三重県に対して要望をしながら、粘り強く冷静に協議をしていくことを申し上げました。
三重県は「儲かる農業」を標ぼうし、付加価値の高い農産物の生産を支援していくことを政策目標としているにも関わらず、消費者にも人気のある付加価値の高く、環境にも配慮した無農薬大豆の生産拡大を実施するための環境保全型直接支援事業の予算を事前に何の協議もなく半減することに対しては、いささか疑問を感じざるを得ません。

さらに、先日の「県と市町の地域づくり連携・協働協議会」の席上、三重県の鈴木知事さんや副知事さん、各部局長さんなどの前でも「みえ森と緑の県民税」の創設に関して、三重県林業施策の矛盾点について、小生の意見を申し上げました(これまでも三重県には、ず~っと言い続けていることなんですが(笑))。
主に申し上げたのは、今回は、「災害に強い森林づくり」のために、新たに10億円程度の県民負担を求めている訳ですが、小生は、それ以前に、削減し続けている林業施策の予算を拡充することが重要であると申し上げました。具体的には、どのような事業をするか明らかになっていない10億円程度の新税を徴収する前に、ここ20年ぐらいでおよそ半分(60億円~70億円)ぐらい削減をした森林整備予算を復活させることです。恐らく、森林の荒廃は20年以上前から進んでおり、本当に「災害に強い森林」を作るのであれば、今の予算を3~4倍にして、毎年、200~300億円を執行するぐらいの規模でなければならないと思われますが、新税導入ありきで議論を進めてきているので、まさに「木を見て森を見ず」の結果を招いていると感じます。
ここに求められていることは、「災害に強い森林づくり」という観点から何をしなければならないのかであって、新税導入は、そこの議論を経て初めて意味を持ちますので、施策目的達成のための議論のインテグレーションが欠如していると言わざるを得ないと思います。

行政は、公平性や公正性は当然のことながら、施策の実施については、全体性や総合性が強く求められますので、以上、指摘した点は氷山の一角に過ぎませんが、農政や林政でのこの矛盾といいますか、インテグレーションが必要であることは間違いないと思います。