石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

志賀内泰弘さん、熱いよね(笑)

過日、知人の紹介で プチ紳士・淑女を探せ!運動を展開してみえる志賀内泰弘 さんとお会いしました。公務の関係上、40分間ぐらいの面会時間しか取れず、もう少しまとまった時間を設定すればよかったと思わせるような方でした。

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その際に、「名刺代わりに」ということで、著作(志賀内泰弘(2013)『ようこそ感動指定席へ! 言えなかった「ありがとう」』、ごま書房新社)を頂戴しました。

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 この著作は、毎週日曜日の中日新聞朝刊(愛知県版)に掲載されている実話を基にしたコラムが1冊の本に編集されたものです。また、著者の志賀内さんも仰っているように「涙が静かに流れ、時には胸が熱くなる『ちょっといい話』」が集められていますので、素直に感情移入出来ますし、心温まる本です。

 小生なりの端的な感想を申し上げるなら、「人間にとっての信頼の意味」や「人間の善への可能性」といったものを考えさせられ、自省を促す良書でした。少し変わった心持ちになったことを告白するならば、書を読み進める中で徐々に心に去来したことがあります。それは「Mr.Children桜井和寿さんがこの本を読んだら、どんな詩と曲を書くだろうな?」ということでした。この去来した心情についての解説は、あえてここではしません(志賀内さんとは、次回お会いした際に食事でもしながらあれこれと話し合ってみたいと思います。実際に、桜井さんに読んでもらって、楽曲を創ってもらうのも面白いかも知れません)が、ご興味をお持ちになられましたなら、一度、手にとられることをお勧めします。

その後、面会に対するお礼のやり取りがあり、そうこうすると、また 著作(高野登、志賀内泰弘(2012)『「また、あなたと仕事したい!」と言われる人の習慣』、青春新書)をお贈り頂きました。

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 タイトルから連想したのは、仕事に対するハウツーものか、自己啓発的なものかという程度のものでしたが、お会いした際の志賀内さんの不思議なオーラに引き込まれるように紐解いてみました。

小生が感じたことは3つ。
・一つ一つのエピソードや具体的な事例は局所的な事柄ばかりですので、単なる事例紹介と解釈されるかも知れません。しかし、通読してみれば理解出来ますが、ハウツーやマニュアルを超越したもしくは対極に存在している「何を基準として仕事をしなければならないのか」という哲学が記されていると感じました。ただ、読者の中には、具体的な事例に拘泥し「それさえやっていればいい!」というマニュアル本ととらえる方も存在する可能性は否めず、著者の意図を踏み外すことになる危険性は孕んでいますが(笑)
・小生は常々、世の中に存在している仕事の重要な部分は流行の「見える化」や「明文化」可能なものはほとんどない(異論反論はあろうかと存じますが、逆説的に申し上げれば、「見える化」や「明文化」可能なものであれば、人間が心血を注いでやる重要な仕事ではない)と考えています。そういう文脈から申し上げると、ここで紹介されている具体的な事例は、「見える化」や「明文化」出来ないものが存在することを示唆しており、そういう存在を認め、敬意を払うことの重要性を説いていると感じました。
・さらに、金銭の多寡や権力の有無といった野卑なものではない上質な人間関係が成立するための基本中の基本、もう少し深入りすることを許されるならば、一流と呼ばれる人が、人の何を見て、どこを評価するのかを、本書は全体を通して示していると言えます。これは半分冗談(ということは半分は本気か!ということですが(笑))ですが、人間関係の上での腹黒さを学ぶことが出来る書物とも言えます(←高野さん、志賀内さん、ごめんなさい m(_ _)m)

以上のような小生の勝手な解釈が許されるのであれば、人間社会を円滑に進めるための相当な良書と言えますし、これが理解可能で、実践出来るのであれば、どこの場所へ行っても一角の人物になれることは間違いないと思います(あくまでもそれを評価可能な人物に恵まれる必要はありますが)。わが社の皆さん、一度、読んでみましょう(笑)