石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

これからの日本が分かち合うべきもの

先週は、全国町村長大会の開催に合わせて、様々な会合が東京で開催されましたので、久々に早朝から皇居の周りを走りました。

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暦の上でも、実際の気温でも、冬らしい寒さを感じるようになりましたが、特に、夜明け前の澄みきった空気は心身ともに一日の良いスタートを促してくれます。二重橋の上にはまだ月がうっすらと上がっており、幻想的な風景でした。

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ご存じの方も多いと思いますが、皇居の周りの歩道には、各都道府県の花が示されたプレートが埋め込まれています。三重県は「はなしょうぶ」で、皇居ランのルールである反時計回りで走ると、乾門から千鳥ヶ淵交差点の間の最も心拍数の上がる場所にあるので、小生にとっては「故郷三重県の花のプレートまでは踏ん張ろう」という一つの目標地点となっています。

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20日(水)は、朝から各種打合せを済ませ、12:00から NHKホール で開催された 全国町村長大会 に出席しました。公務ご多用な中、安倍晋三内閣総理大臣にも出席頂き、「町村なくしてこの国はない」という趣旨のご挨拶を賜りました。赤松広隆衆議院副議長、関口昌一総務副大臣石破茂自由民主党幹事長、蓬清二全国町村議会議長会会長の皆さんからも来賓の祝辞がありましたが、最も印象に残ったのは、やはり石破茂さんでした。

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石破さんは、「少子高齢化及び人口減少時代におけるこの国の持続可能性」及び「日本を運営していくために日本国民全体で分かち合うこと」の2点に触れられ、出席した町村長に対して理解と協力を求められました。当然のことながら、前者は、消費税増税に関わる社会保障制度の再構築を指すと思われますし、後者は、福島県原子力発電所の事故の終息を含む東日本大震災からの復興を意味すると思われました。後者については、具体的な言及はありませんでしたが、諸般の状況を鑑みた場合、沖縄における米軍再編について日本国民が何を分かち合えるのかを考えて欲しいと示唆しているのではないかと小生は忖度しましたので、リアルポリティクスを担っている与党である自由民主党の幹事長としての言葉の重厚感を感じました。

町村へのメッセージとして、東京大学名誉教授である大森彌さんから挨拶があり、小規模市町村の強制合併が懸念される道州制への反対論、水の循環の国である日本にとってTPPは到底容認出来るものではないこと、さらにTPPの議論では「お米を単なるカロリー摂取物」ととらえている某新自由主義者に対して、「お米をカロリーで考えてはならない!」との反論などを展開され、最後に「町村の希望なくして、日本の希望はない」と気炎を上げられていました。

このお二人の挨拶は、小生の考え方と近いものがあり、今後その議論の経緯に注目していかなければならないと思いました。

大会の最後には、以下のような決議及び道州制に断固反対する特別決議を採択して閉会しました。
東日本大震災からの早期の復興をはかるとともに、全国的な防災・減災対策を強力に推進すること。
地方財政計画における歳出特別枠を堅持するとともに、地方交付税等の一般財源総額を確保すること。加えて、償却資産に係る固定資産税及びゴルフ場利用税を堅持するとともに、自動車取得税の見直しは代替財源の確保を前提とすること。
・TPP交渉にあたっては、国益の堅持と重要5品目等聖域の確保に万全を期すこと。
・領土・外交問題に毅然とした姿勢で臨むこと。