石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

広域自治体の「地域」とは?

14日(火)の15:45から 平成25年度「県と市町の地域づくり連携・協働協議会」(地域会議)四日市地域サミット会議 に出席しました。その名の通り、三重県四日市市、朝日町、川越町、菰野町の首長が集まって、地域づくりのために、どのように連携、協働していくのかを話し合う場で、今年のテーマは、災害時の医療及び介護と産業活性化に資する道路等のインフラ整備の促進の2つでした。

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災害時の医療及び介護に関しては、平成20年度から四日市市が保健所政令市に移行したことから、三重郡3町の保健所機能は、三重県四日市保健所から三重県桑名保健所に移管されました。その後も新型インフルエンザなどや東日本大震災などの大規模発生時の医療、介護の面からも地域の保健福祉機能が一元化されていないことに対する危惧を指摘していましたが、結局は、三重県の権限である三重郡3町の保健所機能を四日市市が受け入れることが出来ないという結果となり、大きな課題が積み残しになったままとなっています。

今回の会議で、災害時の対応、特に指揮命令系統と権限を明確にするよう求めるとともに、以上の問題点も指摘しながら、三重県及び四日市市の対応を伺いました。三重県知事さんには「平成26年の年頭のマスコミのインタビューなどで『防災の日常化』という言葉を強調しているが、平時には三重県桑名保健所で有事になると三重県北勢福祉事務所で医療的な情報収集を行うことになっていることについて、どう論点を整理されているのか」を含めながら意見を求めました。「防災の日常化」と保健所機能の平時と有事での違いについては明確な回答はなかったものの、それらが大きな問題であることの認識は持ったかに見えました。その後、四日市市長さんには、こういった矛盾を抱えている保健所機能について、今後どのように考えるのかを問うたところ、「今、ここでの結論を出すのは難しいがしっかりと論議をしていきたい」ということでした。

この問題は、今回初めて課題となったのではなく、平成20年度から再三再四、三重郡3町としては、三重県に対して四日市市と協議をするように求めていました。今回のサミット会議でのお二方のお答えをお伺いする限りにおいては、「四日市市としては三重郡3町の保健所機能を受け入れることは出来ない」という結論ありきでの話し合いに終始したような印象を改めて持ちました。

三重県と個々の市町が1対1で議論をする場合の「地域づくり」は、1市町の域内に閉じられた「地域課題」となる場合が多く、わざわざ形式的な話し合いの場を持つ必要はなく、個別案件として課題解決に向けて議論すればいいだけのことだと思います。広域自治体である三重県が優先的に関与あるいは議論すべき「地域づくり」とは、複数の基礎自治体にまたがるものでなければ、そもそも三重県広域自治体であることの存立基盤を危うくすると小生は考えます。「地域づくり」などの曖昧な言葉は、それなりに柔軟性を持つといえますが、一方で優柔不断な制度設計を許してしまい、本来の権限と責務を不明瞭にし、なし崩し的な取組が展開される可能性を有していることを今一度考えてみる必要があると言えるでしょう。

1月25日(土)の14:00から 春川正明 さんによる人権講演会が、菰野町町民センターで開催されます。皆さんご承知の通り春川正明さんは、情報ライブ ミヤネ屋 にコメンテーターとしてレギュラー出演されています。どんな講演をして頂くか非常に楽しみですが、お時間のある方はぜひ足をお運び下さい。

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