石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

2.5度上昇すると壊滅

四日市温室園芸組合 花き部会による 第54回 シクラメン品評会 が開催され、菰野町長賞が森澤秀雄さんに決定しました。現在、役場3階に受賞作品を飾っていますので、ご鑑賞頂ければ幸いです。

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当町も含む四日市市周辺でシクラメンが生産されるようになったのは、昭和35年からで当時は3人の生産者しかみえませんでした。月日が流れ、現在では9人にまでなり、年間15万鉢を生産し、関西や中京方面に出荷されています。毎年、皆さんが丹精を込めて育てたシクラメンポインセチアなどの鉢が、年末から春にかけて町中に彩を添えてくれます。皆さんもお家にいかがですか?

シクラメンと言えば、過日、三重郡更生保護女性の会 の皆さんが、シクラメン販売と研修会をされました。本会は、青少年の健全育成や非行防止、犯罪のないまちづくりのために、平素から献身的な活動を展開されており、更生保護に関する専門的な研修会などを積極的に開催されています。この日も、活動費の一部に充てるために、シクラメン販売を実施され、あわせて犯罪防止活動の啓発活動を行って頂きました。大変寒い中をありがとうございました。

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四日市大学自然環境教育研究会の保黒時男さんと四日市大学教授の千葉賢さんが来庁され、「菰野町の宝を100年後の世代に受け継ぐために」と題した鈴鹿山系朝明川源流域ブナの生態学的調査の中間報告をお聴きしました。

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保黒さんらは、2011年から当町にあるブナ林の個体群調査を開始され、これまでに19回、のべ292名の皆さんによって、38haの範囲に生息するブナ1本1本(結果として3,362本ありました)の経度緯度、標高、胸高直径、樹高、幹数などを調査されました。本調査対象地域のブナはおよそ標高730mの地点から存在し、1,000~1,060mの範囲に最も分布しているということでした。また、平均推定樹齢は63年、最大推定樹齢は200年となっているものの、20年前ぐらいから後継木が生育していないことも判明しました。原因は温暖化やシカによる食害などが考えられるようです。ただ、決定的なことは、今から年間の平均気温が2.5度上昇すると、鈴鹿山系のブナはほぼ絶滅してしまうということです。

今後、さらに研究を進められるとのことでしたので、最終的な報告を楽しみにするとともに、この素晴らしい自然環境をいかに保全するかを考えて参りたいと思います。まずは、皆さんに知ってもうことから始めないといけないと感じました。