石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

感染症対策は予防から

過日、菰野町医療講演会を開催し、国立機構三重病院の院長である庵原俊昭さんに「感染症対策は予防から」と題した講演をして頂きました。講演に先立ち小生からは、「少ない自己負担で診療を受けることが出来る医療保険制度が確立している日本において、罹患してからの負担軽減のために財政出動するのではなく、社会的影響を基準としていかに予防施策を充実するかが重要である」と申し上げました。

医療分野では、医師や看護師などの人材確保が困難になり、医療そのものを受けることが出来なくなるのではないかという(現在でもすでに一部小児科や産婦人科、麻酔科の医師が不足して、それが現実のものとなっている地域もありますが)大きな課題があります。

さらにそういった現実を直視せずに、医療現場の献身的な努力のもとに医療制度が成立していることが忘れ去られ、自己負担を軽減(もしくは免除)するという耳障りのいい施策が優先される現状があります。財政状況が潤沢であれば、すべての施策を実施すればいい訳ですが、限られた財源の中では優先順位を付けなければならないのは当然のことです。こういった機会を通じて、一人でも多くの方に医療施策として何が必要なのかを考えて頂ければ幸いです。

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講演内容としては、演題の通り感染症対策で最も効果が期待されるのは予防接種であるということでした。聴講者に高齢者が多かったこともあり、特に、本年10月から定期接種化された高齢者の肺炎球菌予防接種について意義について触れられました。加えて、肺炎球菌予防接種と同時に重篤化の軽減のためにインフルエンザワクチン接種を行うことを奨励されてみえました。

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少し前のブログ でも取り上げましたが、今回の講演資料の中に ファビピラビル の文字がありました(ニュートンの記事を拝読していなければ見逃していたと思います)。インフルエンザウイルスのパンデミック時までは流通させないよう厳格に管理しなければならないということですので、タミフル耐性インフルエンザウイルスなどいわゆる新型インフルエンザへの対抗薬としては有用なようですが、その安全性にはまだ課題があるようです。このようなことからも、エボラウイルス同様、感染予防が最も重要ですので、皆さんも手洗いやうがいなどの基本を徹底して頂きたいと存じます。

菰野地区のふれあい祭りの開会式でご挨拶。

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雅楽の演奏で幕が開き、子どもたちの演舞や民話語り、舞踊、詩吟などが披露されました。

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本年の各区の歴史を紹介する企画は、菰野第三区でした。菰野土方藩由来の歴史や寺社仏閣を中心とした地域の歴史が紹介されていました。見性寺にある金地濃彩宮中遊楽図は見事なもので、さすが小藩ながらも国替えもお取り潰しにならずに260年間続いた藩だと感心致しました。

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その後、四日市市、朝日町、川越町と当町の広域で運営している あさけプラザ の開館30周年記念式典に出席しました。式典後は、普段からあさけプラザを活動拠点としている日本舞踊の皆さんの披露がありました。

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