石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

天下人の遺産

過日、徳川美術館 に足を運び、没後400年 徳川家康 -天下人の遺産-を鑑賞しました。

イメージ 1

2ヶ月に一度ぐらいの頻度で開催している読書会のメンバーと行ったのですが、前日の読書会では、どちらも現代語訳ですが、荻生徂徠の『政談』と新井白石の『折りたく柴の記』が課題図書でしたので、そういう観点からも家康の遺産を楽しむことが出来たと思います。

イメージ 2

家康が生涯唯一の大敗を喫した三方ヶ原の戦いの直後、命からがら浜松城に逃げ帰った際に描かせた「顰像(=しかみ像)」がメイン展示の一つでした。この「顰像」はその後、家康が慢心を自戒するために座右に置いたと言われる代物です。この話し自体も最後に天下人となったが故に伝説として語り継がれる訳ですから、権力者としての美談の典型的な例に過ぎないと言えば過ぎませんが。

イメージ 3

                         【出展:徳川美術館ホームページ】

国宝である「太刀 銘 長光 名物 津田遠江長光」も見応えがりました。さすが、織田信長が所持し、本能寺の変の後に明智光秀安土城で奪い、前田利長などを経て、徳川将軍家の所有となり、最終的には尾張家に伝来しただけあり、圧倒的な存在感がありました。

イメージ 4

                         【出展:徳川美術館ホームページ】

また「刀 銘 村正」もありました。ご存じの方も多いかと思いますが、村正は、室町時代に数代続いた伊勢桑名に住んでいた刀工です。三重県関連の巧の技もしっかりと拝見しました。9月13日(日)までの開催となっていますので、関心のある方はお楽しみ下さい!!