石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

「生きる」を若い人に伝える絶好の場

第27回菰野町社会福祉大会 において、東近江市永源寺診療所の所長で医師の花戸貴司さんに「住み慣れた地域で安心して暮らし続けるために ~東近江市永源寺地域でおこなっていること~」と題して記念講演をして頂きました。

外来であれ、訪問であれ、地域の皆さんと日々触れ合ってみえることが一目瞭然(講演会ですから「一耳瞭然」というべきかも知れませんが)。聴く人はその話しぶりに引き込まれました。

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まず、つかみは「はよう、まいらしてほしいわ」
これは花戸さんが日々接している患者さんというか、高齢者の皆さんが口癖のように仰る言葉だそうで、冗談が入り混じった挨拶のようなもので、「早くあの世に行きたい(笑)」ということだそうです。以前のブログでも触れましたが、東近江市永源寺地域のエリア人口は、約5,800人で高齢化率は30%超。この数字はあくまでも平均ですので、50%を超える集落も存在しています。そんな中で、花戸さんは、1年間に30名前後の患者を在宅で看取っており、日常生活から死(=裏返せば「生」なんですが)が隠蔽された現代社会において「在宅医療は高齢者が「生きる」ことを若い人に伝える絶好の機会」と考えてみえます。

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このような在宅医療は、医師だけで成立するのではなく、看護師や薬剤師といったコメディカル系のスタッフが重要であることは当然ですが、花戸さんは、さらに、ケアマネージャー、介護士、ヘルパー、家族、ボランティア、地域の人々などが必要であり、時には警察官の助けもいるということでした。

それらの中核をなすのが、チーム永源寺 と呼ばれる他職種の組織であり、ここが中心となることによって、永源寺地域の 地域丸ごとケア がシステムとして活動することが出来ます。

講演会後、昨年記念講演頂いた 三菱UFJリサーチ&コンサルティング の岩名礼介さんと三人で在宅医療を含む地域包括ケアの現状と将来について、平場の議論をしました。さすが、現場の第一線で活躍されている両名の知見は、相当なものでした。小生にとっては、この平場の情報交換が、菰野町次の一手に大変有意義なものとなりました。

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あまりこういうのを見せるのはどうかと思いますが、今回の講演でとった小生のメモ。社会福祉大会の小冊子を汚す羅列文字(笑)

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