石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

小さな世界の矛盾を解消するために...


今号の特集は「高次元」

我々の認識では、世界は3次空間だというのが常識ですが、その延長線上の考え方で、アインシュタインはかの相対性理論によって、3次元空間に1次元の時間を加えて、4次元時空を主張し、各種実験で証明されました。そこに、ドイツの数学者の手男ドール・カルツァ
が、重力と電磁気力を加えても矛盾しない4次空間を提唱し、物理学の理論的な統一性の可能性を見出しました。同様に、スウェーデンの物理学者であるオスカル・クラインもカルツァに独立した形でこの理論を発表しました。

ここでその詳細を記述することは、小生の能力的にも困難ですので、ポイントを申し上げると、自然界には、「強い力」(=原子核を構成する陽子や中性子は三つの「クォーク」という素粒子から出来ており、そのクォークを結びつける力)と「弱い力」(=中性子を陽子に変える力)と「電磁気力」と「重力」の四つの力が存在しています。しかし、3次元空間の説明では、その中でも最も弱い力である重力を他の三つの力と矛盾なく統一的に説明することが困難であり、それを矛盾なく説明するためには、より高次な空間を必要とすることから、高次元空間が理論的に成立することとなっています。簡単に言うと、一見、成立していると思われている世界も、実は、より微細に見ていくと矛盾が生じており、その矛盾を解消しようとするとより大きな枠組みが必要になるということです。

イメージ 1

他にも「嗅覚と味覚のしくみ」という大型連載が始まり、科学素人の小生にも十分楽しめる構成となっています。