石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

ウンウントリウム

毎月のことながら、ニュートンプレス代表取締役である髙森圭介さんから 雑誌「ニュートン」の2016年7月号 をご恵贈賜りました。

今号の特集は、元素のすべてと周期表 です。

高等学校の化学の授業と言えば、「水兵リーベ僕の船・・・」で有名な元素記号を思い出す方も多くいらっしゃると思います。学校のテストでも出題されたロシアのメンデレーエフが、1869年に発表した周期表に掲載されていた元素は63しかありませんでしたが、その後、数々の元素が発見されて、2015年末時点では、118の元素が確認されています。小生として驚いたことは、21世紀に入ってからも4個の元素が発見されているとうことでした。発見というと少し日本語の意味からはズレるかも知れません。実は、科学・技術の発展によって、92番のウラン(U)以降の元素は、人工的な合成によって、確認されたものだからです。

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メンデレーエフ周期表が優れていたのは、元素の性質を見抜き、それが周期として配列可能であり、恐らく存在するであろう元素の部分を空欄にするという予言的な役割を果たしていたことです。この辺りに、完全な研究成果を世に問うよりも、ある一定の方向性を見出せた際に、仮説を発表し、人類として科学的発展を促していく過程は興味深く感じます。余談ですが、そう考えるとSTAP細胞が将来存在した場合に、彼女の発見はどうなるのでしょうか?(笑)ガリレオですら「それでも地球は動いている」と言った訳ですから。

小生の不明を恥じるばかりですが、理化学研究所の森浩介博士の研究グループが、2003年から2012年にかけて合成に成功していた113番元素が、2015年12月31日に正式に新元素として認定され、日本として初めて元素の命名権を獲得しました。現在は、正式な名称は決まっていませんが、本年中には決定されるようです。元素の名称を決める気分はどんなもんなんでしょうか?

この度、雑誌ニュートンは、創刊35周年の記念すべき年を迎えられました。これからも精密なグラフィックを生かして、我々に科学の素晴らしさをご教示頂ければ幸いです。