石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

「宇宙は無数の泡で満たされている!」

毎月のことながら、ニュートンプレス代表取締役である髙森圭介さんから 雑誌「ニュートン」の2016年8月号 をご恵贈賜りました。

今号の特集は、宇宙の大規模構造 です。

ご承知の通り、我々地球が属している銀河は、天の川銀河でおよそ1,000億個の星から成り立っています。一口に銀河といっても、そこに含まれる星の数はそれぞれ異なっており、当然のことながら、形状も多様です。天の川銀河に1,000億個の星が存在していることも驚きですが、宇宙にはその銀河が、数百億から数千億存在すると言われており、驚愕を通り越して、想像することすら挫折するような数です。天の川銀河以外に銀河が存在することが発見されたのは、1924年のことでした。その後、銀河の研究が進み、1980年代には、銀河が人の形のようなネットワークを形成していることが判明し、その形から「スティックマン」と呼ばれています。

今回の特集は、宇宙の大規模構造を読み解くところから始まり、表面に無数の銀河を抱えた泡が宇宙を形作っている説明がなされます。これは、文字でいくら説明してもわかりませんので、ご関心のある方は「ニュートン」を手にとってもらうことをお勧めします(ちなみに、今号の表紙に無数の泡が掲載されているのは、これをイメージしたものです)。

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宇宙の大規模構造には、以前のこのブログでも取り上げたダークマターが関係しています。もともとの宇宙は、非常に均一な物質によって構成されていましたが、それが時間を経て空間自体が拡大していくに連れて、密度の差によって物質の重力に差が生じ、物質の集まる空間と何もない空間に分かれていきました。その物質の集まった空間が銀河であると考えられています。

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                         【出典:「ニュートン」HPの試し読み】

宇宙の加速膨張は、2011年にノーベル物理学賞を受賞したソール・パールムッター博士のグループとブライアン・シュミット博士及びアダム・リース博士のグループによって確かめられましたが、この宇宙膨張は、アインシュタイン一般相対性理論のみでは説明出来ない現象と考えられています。一般相対性理論に正体不明のダークエネルギーを導入すると説明が出来るということですが、正体不明のものを在る物として考えるというところは科学の醍醐味なんだと改めて感じました。