石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

浮世絵と色別ヒーロー

23日(木)の14:00から パラミタミュージアム で開催された 第11回パラミタ陶芸大賞展 のオープニングレセプションに足を運んだことは 先のブログ で触れましたが、同時開催されている 江戸の納涼 奇々怪々 お化け浮世絵展 も鑑賞しました。

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今回の企画展のチラシやパネルに使用されているのは、葛飾北斎の「百物語 さらやしき」です。日本で最も有名な幽霊と言っても過言ではない、番町皿屋敷のお菊が描かれています。よく見ると、首から下の部分がお皿になっているのと、お菊の表情も単なる恨めしい表情ではなく、見方によってはどこかコミカルな顔つきにも見えます。

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源平合戦をテーマにした 歌川広重の「平清盛怪異を見る図」 は、浮世絵ファンであればご存じの作品です。これは権勢を極めた平清盛が、源氏の怨霊に祟られる様を描いたもので、雪景色の庭には、無数の髑髏が存在しており、トリックアートとしても楽しめます。

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歌川国芳の「相馬の古内裏・滝夜叉姫と大骸骨」 は、平将門の遺児である滝夜叉姫が、大骸骨を妖術で操って、大宅太郎光圀に襲いかからせている場面です。人間が妖術を使って戦うというストーリー仕立てを見ると、小生は、仮面の忍者赤影 を連想してしまいます。実写版のドラマは、生前の作品ですので、再放送を見ていた訳ですが、あのおどろおどろしさは、妙に記憶に残っています。

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浮世絵は、歌舞伎の興行の告知としても役割を果たしていました。「仮面の忍者赤影」は、「色別ヒーロー」の先駆けと言われており、浮世絵や歌舞伎という日本の伝統文化が、現代の特撮ヒーローものにまで紆余曲折はありながらも続いていると考えられることに、幾ばくかの喜びを感ずるのは小生だけでしょうか?

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※ 写真は特別に許可を得て、撮影をしています。