サッカーの可能性 -Priceless な時間-
1日(土)の午前中は、ペルナSC の子どもと愛知県内などのろう学校に通う小学生に対してのサッカー教室が開催されました。サッカーの動きや技術を教えることはもちろんですが、その伝達に必要な手話などを通じて、代表選手と子どもたちがコミュニケーションを取る時間でした。
選手たちの心遣いも素晴らしかったですが、監督の山中さんの絶妙の間や雰囲気作りによって、子どもたちは自然と身体を動かし、手話などでコミュニケーションを取っていました。
小生も1時間ぐらい見学をしましたが、大人と子ども、ろう者と健常者、サッカーの上手い下手(参加した子どもたちの中には、サッカー未経験者もいました)など関係なく、すべての人が関わり合う空間となっていました。
小生も小学校2年生からサッカーに関わってきて、このような経験は初めてで、大げさな表現かもしれませんが、サッカーの可能性を感じた瞬間でした。ここには、スポーツ振興とか、障がい者理解とか、教育的意義などといった枠を超えて、人と人とが関わる意味や社会が成り立つとはどういうことかを考えるすべてが存在していました。
小生はなかなか感動しない性格の人間ですが、民間クレジットカード会社のコマーシャルコピーではありませんが、この時間は、まさに「Priceless!」
大羽根サッカー場の人工芝の情報を知られて、会場としての打診からはじまった合宿ですが、単なる体験ではなく、得がたい機会を与えて頂いたろう者サッカー男子日本代表の皆さんに感謝申し上げます。
午後からは、三重県立四日市中央工業高等学校サッカー部とのテストマッチでした。前半から接戦というか、拮抗した戦いでした。引率されていた四中工のコーチの方に伺いましたら、選手の力も互角で、高校生たちもリスペクトをして臨んでいるとのことでした。また、代表チームもスピードのあるチームと対戦出来て、貴重な機会になったということでした。
今回の合宿は、来年のデフリンピックに向けてのスタートとなる選考会を兼ねたものです。個人的にも知り合いが増えたので、これからデフサッカー日本代表も応援していこうと思います。機会があれば、また、菰野町で合宿をして欲しいです!