石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

大観、玉堂、龍子の循作展

過日、パラミタミュージアム で開催中の 大観・玉堂・龍子展 -循作「雪月花」「松竹梅」によせて のオープニングレセプションに足を運びました。

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横山大観川合玉堂川端龍子は、それぞれが独自の道を歩みながらも互いに交流をしていました。その3人が、昭和27年(1952年)から6年をかけて、「雪月花」展と「松竹梅」展を開催しました。その趣向は独特で、雪と月と花の三つの画題を3人それぞれに割り振り、毎年画題をずらして、3年で全体が完成するという展覧会でした。

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パラミタミュージアムが、平成16年(2006年)に第3回の「雪月花」展と第1回の「松竹梅」展の書合作と三幅対を収蔵して以降、3人の作品を順次蒐集し、この度の企画展となりました。

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大田区立川端龍子記念館 や辰澤家(日本美術院の経営に尽力した辰澤延次郎の子孫)所蔵の作品も展示されており、相当貴重な展覧会です。

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なかでも、辰澤家所蔵の「鍾馗」との邂逅は望外の喜びでした。この「鍾馗」は、延次郎の孫の達太郎が誕生した際に、大観が贈ったものですが、後に大観が別の作品に取り替えたいと申し出たにも関わらず、そのままになったという逸話の残る作品です。なぜ大観が取り替えたかったは小生は知りえませんが、一般的な鍾馗は、厳しい表情の作品が多い中、この鍾馗は柔和な表情で描かれているのが特徴的です。

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11月13日(日)までの開催となっていますので、御在所岳の紅葉で自然と合わせてぜひ足をお運び下さい。

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