石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

ランダムな作品群

過日、パラミタミュージアム で開催された 没後30年 河本五郎展 上絵に込めた情念の美 のオープニングレセプションに足を運びました。

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平成15年に開館したパラミタミュージアムでの河本五郎の企画展は、平成16年4月に開催されて2回目となります。学芸部長である湯浅英雄さんのご挨拶の中で、前回との違いを、作風を年代で区切るのが難しいとされた河本の作品の制作年をある程度まで特定したことと話されました。この制作年代を特定するのが困難なことは、河本が「反逆児」とか、「反骨の陶芸家」と呼ばれ、常に「新しい美しさを発見」しようと苦闘し続けた陶芸家ですので、自らの作品の連続性に拘泥しなかったことに起因すると思われます。

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芸術的なセンスや知識が皆無である小生にとってはありがたい話ですが、このような作品群に対しては、あまり分析的なことは考えずに、面白そうな作品をランダムに鑑賞することが、河本の作品に倣っているということになるのだと思います。

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また、今回の企画展では、ユーモアや躍動感が溢れる絵付け作品の大本となっているスケッチを見ることが出来ます。「絵描きになりたかった」という河本のスケッチを拝見出来るのは、貴重な機会だと感じました。

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入口近くの小ギャラリーでは 浅野茂写真展 が、開催されていました。ご本人に伺うと、水たまりに映った対象物をカメラで撮影するという作品とのことでした。主に、パリで活動をされていますが、今回の滞在中に 竹成の五百羅漢 を同じ技法で撮影されました。どんな作品になったのか、後刻拝見してみたいです。こちらは明日13日(金)までの開催となっていますので、興味のある方は早めに足をお運び下さい。

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