石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

画虎類狗

4日(木)の8:00からの仕事始め式において年頭訓示を行いました。

本年の戌年にちなみ 画虎類狗(虎を画いて成らずんば、反って狗に類するなり) という四文字熟語にもなっている言葉で、虎を画いて狗に類するとも書き下し、虎を画いてものにならないばあい、まるで似ても似つかぬ犬のようなものとなることを意味します。これを引用して、組織としては身の丈に合った事業展開及び個人としては与えられた職責を全うすることの2点に傾注するよう申し上げました。

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平成30年は湯の山温泉開湯1300年、沼波弄山生誕300年、鈴鹿国定公園指定50周年などの節目であり、新名神高速道路国道477号バイパスなどの整備に伴い、少し遅れているが、(仮称)菰野インターチェンジ周辺の土地利用や湯の山温泉地域の駐車場整備などを着実に進める年になります。確かに、今年は、菰野町地域活性化にとって重要な年ですが、実力以上の理想を目指して、失敗した場合には、現状よりも悪い事態を招く可能性もあります。だからと言って、絶好の好機をみすみす見逃すのは、同じように現状よりも悪い事態を招く可能性もありますので、効率的かつ効果的な事業展開を図る必要があります。また、同じ事業を実施する場合でも、他の事業との連携によって、より価値が高まる可能性もあるので、全庁的な取組として捉え直すことも重要です。

また、この言葉は個々人にも当てはまり、才能のない者が、すぐれているものの真似をしても見苦しい結果にしかならないという解釈も可能です。大きな事業に浮かれることなく、自分に与えられたことをきっちりやる姿勢も促しました。

さらに、本年は菰野町にとって大きな節目であっても、それは終点ではなく、あくまでも通過点です。事業を実施する事が自己目的化せず、あくまでも地域活性化を促す事が目的である事を頭に叩き込んで欲しいです。

最後に、まだ邦訳はされていないと思いますが、デイヴィッド・グッドハート『The Road to Somewhere: The New tribes Shaping British Politics』(どこかに続く道-英国政治を形作る新しい種族)の anywhere 族(どこでも族)と somewhere 族(どこかに族)とリーマンショック後の年頭訓示で触れた金融工学的資本主義を関連させて、住民生活を中長期的に安定させるために基礎自治体の果たす役割について触れました。

老人福祉施設みずほ寮で年始のご挨拶。

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年末は職員のみに対する訓辞でしたが、年始は入所者の皆さんも交えてお話をしました。自分の健康を適切に管理する事が、入所者全体の健康維持に繋がる事を申し上げ、同時に職員各位には、寮内での感染症対策には万全を期すようお願いしました。今年も事故のない施設運営に尽力して参ります。