新規性を求めて
12日(土)に第57回四日市萬古まつりに足を運びました。次の日が雨模様の予報となっていましたので、この日は多くの人で賑わっていました。
毎年の萬古まつりに開催され、今回で32回目を迎える 四日市萬古陶磁器コンペ2018 の表彰式に参列しました。ご挨拶では、御木本幸吉が養殖真珠の核に萬古焼の破片を試行したことを引きつつ、沼波弄山生誕300年を機に、これまでの来し方を振り返るだけでなく、新規性を求めてチャレンジすることも忘れないで欲しいと申し上げました。
今年のテーマは、急須。拙ブログでも何度も取り上げているように、本年は、萬古焼の陶祖である沼波弄山の生誕300年の年となり、萬古陶磁器振興協同組合連合会が中心となり、BANKO 300th という記念事業を展開しています。
記念すべき年ということで、原点回帰の意味を込めて、土鍋とともに四日市萬古焼を象徴する急須がテーマとなったとのことでした。グランプリには、石川県小松市在住の宮本雅夫さん作の「五彩色絵真麗線文煎茶器揃」が輝きました。急須の中に三つの器が収まる機能を有しており、デザインは、九谷焼の伝統色である「五彩色」の緑、黄、紫、紺青、赤の五色を基調とし、宮本さんの特色である線文が引かれていました。