最優先は安全
7日(火)10:00から 平成30年度全国高等学校総合体育大会登山大会及び第62回全国高等学校登山大会 の閉会式が開催されました。
昨年(平成29年)3月下旬に那須のスキー場付近で開催されていた「春山安全登山講習会」(栃木県高等学校体育連盟の主催)中に表層雪崩が発生し、8名の命が奪われる事故が発生しました(この事故を受けて、昨年度本大会には、栃木県のチームは出場を辞退していました)。この事故を踏まえて、全国高等学校体育連盟登山専門部会では、これまでの間、徹底的に安全対策を講じてきました。
その中での酷暑の大会となり、コースを短縮変更するなどして、安全を最優先して実施したことは、ある意味でその教訓が生かされたとも言えますし、選手たちにもその決断はよく理解されたのではないかと推察します。改めて、大会関係者の英断に敬意を表します。
選手たちは、夜間でも30度前後の気温の中幕営地で寝泊まりし、昼間は35度を超える気温の中を重たい荷物を背負って山に挑みました。体力の消耗は相当なものだったと思いますし、競技としては、知識(自然観察、気象、救急、天気図)や設営などもあり、知力やチームワークも求められます。
選手には、この大会を通じて得られた経験を今後の人生に活かして欲しいですし、山を含めた豊かな自然環境を後世に伝えるために行動してくれることを期待しています。
事故もなく大会を終了出来たことに対し、関係各位のご尽力に改めての敬意と感謝を申し上げます。