石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

迂闊でした!

遅ればせながら、パラミタミュージアム で開催中の 英国自動人形展 オートマタ・アナログの美 へ足を運びました。現代を代表するオートマタ作者のポール・スプーナーの作品を中心に、マット・スミス、キース・ニューステッドの作品や機構模型としても橋爪宏治の作品が展示されています。

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オープニングレセプションには、他の公務との関係上、出席叶いませんでしたので、開催期間の終盤にやっと鑑賞することが出来ました。一言で言うなれば「迂闊」でした。単なる作品展示だけではなく、実際にからくり人形が動くようになっていて、子どもから大人まで楽しめる企画展でした。もっと早くに知っていれば、夏休み中の子どもたちにも勧めることが出来たと少々悔いています。

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下の画像は、「さまよう二人」(ポール・スプーナー&マット・スミス(2002))と題した作品で、手を繋いで仲良さそうに向かい合ってお風呂に入っている男女二人が、からくり仕掛けが作動すると、風呂桶が真っ二つに分かれ、二人が離れ離れになって、最後には元の形に戻るというものです。理解を超えた世界観があまりにも馬鹿らしく、腹を抱えて笑ってしまいました(今回の企画展は、美術品をおしゃべりしながら鑑賞可能になっています)。どういう意図でこの作品を創ったのか、作者に問うてみたいです。

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東日本大震災で亡くなった方や被災された皆さんのために創作された作品(=「ラッキー・キャット」(2013))もありました。英国人であるポール・スプーナーの作品に「災難除 招福猫 壱萬体」と漢字が用いられています。ポール・スプーナーは大の猫嫌いだと思いましたが、ここでは復興を促す意味で招き猫をモチーフにしています。

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散逸して現存していない作品を写真作品として掲示してあり、貴重な姿を見ることが出来ます。

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ミイラづくりの神であり、死と死後の神と位置付けられているアヌビスをモチーフとした作品も多く展示されていました。作品の見方次第では、シニカルを超えたブラックユーモアの領域の作品と感じました。

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30日(日)までの開催となっていますので、ぜひお見逃しなく!