石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

平和はどこにも売ってない

過日、第37回 菰野町戦没者を追悼し平和を祈念する式典 を挙行しました。

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ご遺族の家族や町内の公職者が八百余柱の御霊に心からの哀悼の意を表し、世界の恒久平和を心から願いました。より多くの皆さんが関われるように、中学生による非核平和都市宣言の朗読や同事業の一環として実施している中学生の広島派遣の報告、菰野地区婦人会コーラス部によるコーラスなども実施しています。式典の最後には、参会者全員の献花により、改めて御霊の安らかならんことをお祈り申し上げました。

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最近では、シリア内戦情勢が極めて厳しい状況にあります。代理戦争とまではいかないものの、シリアのアサド政権をロシアが、反体制側を米国が支援する基本的な構図があり、その流れの中で、本年2月に米ロによる停戦に向けての共同声明によって、これまでの間、大規模な衝突は回避されてきたと言われています(小規模な戦闘はありました)。それが、10月3日に停戦合意に向けての米ロ間の協議が、打ち切られ、戦闘が激しさを増しています。2月の共同声明において、アサド政権と反体制勢力双方への攻撃は停止することが明記されていましたが、国連安保理(=国際連合安全保障理事会)で国際テロ組織に指定された組織は、その共同声明の例外とされました(例外組織は、ISやISIS、ISIL、ヌスラ戦線などがありますが、これらの組織もそれぞれが反目したり、離散集合を繰り返しているので、事態は単純ではありません)。

さらに、事態を複雑にさせているのが、米国が支援している反体制勢力が掌握しているアレッポ東部に、国連安保理が指定した国際テロ組織である「シリア征服戦線」(旧ヌスラ戦線=ヌスラ戦線の構成員がISISに吸収されましたが、その合併に反対した構成員が別組織を立ち上げました)が、存在していることです。

つまり、米国としては、反体制勢力の支配下にあるアレッポ東部は守りたいが、そこに国際テロ組織「シリア征服戦線」がいるので、手をこまねいている。
一方、ロシアは、アサド政権を支援しつつ、アレッポ東部の反体制勢力を攻撃したかったが、停戦に向けての共同声明で攻撃はできずにいた。しかしながら、共同声明の例外規定に基づいて「シリア征服戦線」への攻撃を名目にアレッポ東部に大規模な空爆を実施することができるため、ロシア軍とアサド政権軍は、9月下旬の10日間で2,000回以上の空爆を実施し、459人(うち子どもが83人含まれる)の死者を出しました(この数字に関しては、日本のマスコミ報道によるため、米国よりの数字となっている可能性があり、注意が必要)。

アレッポ東部には、30万人近くの民間人がいますので、国連の担当特使は、同地区に存在するおよそ1,000人のシリア征服戦線に対して、撤退することを要求しています。仮に、このままの状態で年内空爆が続くと、町は壊滅状態になり、数千人単位の死者が出ると言われています。

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当たり前のように平和を享受出来ることを当たり前に思わず、平和な日常生活が続いていることを意識的に考えなければならないと痛感致します。

過日、宮城県 石巻市福島県 東日本大震災の復興支援のために派遣している職員から業務報告を受けました。石巻市は、沿岸部に位置し、震災当時津波により1階が壊滅的な被害に遭った石巻市立病院の移転が完了し、本年9月から市役所に隣接する場所で稼動し始めました。住宅地の移転とあわせて、このように目に見える形での復興が徐々に進み始めた印象ですが、まだまだ課題は多く、今しばらく当町としても支援が必要になると思います。一方で、相馬市では、当町の派遣職員が継続的に関わってきた復興道路などの社会資本整備関係の事業が一区切りの段階に来ているようです。他の支援自治体との調整をしながら、相馬市の意向も踏まえ、今後協議して参ります。

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