石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

148,465人

新型コロナウイルス感染症」(以下、「新型コロナ」)の予防策として、共産党が緊急提言をまとめたようです。その一つの柱として、子どもたちが十分な距離を保ちながら、20人程度で授業を受けられるように、全国の公立学校の教員を10万人増やすことを求めています。

f:id:masa141129:20200603173044p:plain

【出典】NHKTwitter

その意気込みは、意気込みとして、是認致します。教員採用に関わる財政的な議論や教職員組合に関わる政治的スタンス、オンライン授業の可否など様々なレベルでの議論は想定出来ますが、私は、もっと深刻かつ現実的な問題が存在すると思っています。

 

下記は、令和元年度の教員採用試験の受験者数、採用者数と競争率です。

f:id:masa141129:20200603173148j:plain

【出典】文部科学省ホームページ

最たる数字は、受験者数です。

148,465人。

仮に共産党が提言しているように10万人の採用を試みた場合、児童生徒の割合を勘案すると、小学校の受験者はほぼ全て合格するか、もしかすると志願者が下回る可能性があります。「20人授業のための10万人採用」も理解出来ない訳ではありませんが、教員志望者の減少傾向に歯止めがかからないことを、社会全体で受け止め、政治的に解決しなければならないのではないでしょうか?

現実とはそういうものかと(笑)