石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

優先順位は重要

過日、プラチナ構想ネットワークプラチナ懇談会 に久々に出席しました。プラチナ構想ネットワークは、元東京大学総長であり、三菱総合研究所 の理事長である小宮山宏さんが発起人代表を務めている協議会で、日本の諸課題(特に、少子高齢、自然環境、エネルギー、食糧自給など)の解決のために、産官学が共同して取組んでいくプラットフォームです。

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今回参加したプラチナ懇談会は、民間企業の代表取締役や大学の学長、自治体の首長などが参加して、それぞれの現状の情報共有をしたり、意見交換をして、課題解決に向けた議論を行う場で、小生としてはなかなか日程の調整がつかないこともあり、今回で3回目の出席となります(自分では足を運んでいるつもりなんですが、小宮山さんには「久々の登場ですね」と言われました(笑))。

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今回は、三菱総研研究所 の主席研究員である松田智生さんから、今話題の 日本版CCRC について、基調講演を頂き、その後、質疑応答などをしました。松田さんのお話と参加者との議論によって、日本版CCRCについての理解は深まりました。といいますか、誤解を解くことが出来ました。つまり、日本が直面している少子高齢の問題は、医療や介護の人的及び財政的不足にいかに対応するのかであり、日本版CCRCをいかに推進しようとも、それらが解決される訳ではないということでした。であるが故に、民間事業者が主体となった制度設計になっているのであり、日本版CCRCは、セーフティネットに関わる制度ではないということになります。あくまでも個人的な所感ですが、地域間競争というそれらしい名の下に全体最適のバランスを崩す可能性がある制度、小生にとっては、ふるさと納税と同じようなものだと感じました。

過日、菰野町地域公共交通会議を開催し、公共交通空白地有償運送関する協議をして頂きました。ある一定の議論を尽くして頂いたとのことで、試行期間として取組んでいくことになりました。実は、これは、日本版CCRCよりも喫緊の課題であり、公共交通機関の確保、高齢運転者の交通安全対策、民間事業者の運転手の高齢化などに関連し、日常生活に直結する問題です。一定の試行期間の結果を見て、再度、関係者と議論をして菰野町の現状や近未来に合った交通体系を構築して参りますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

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