貧乏徳利
同じ役場1階ロビーの階段下のスペースでは、郷土の歴史(3) お酒を運ぶ容器・徳利 を展示しています。
徳利の歴史は室町時代以降にさかのぼり、展示してあるような陶磁器製の徳利が広まったのは、江戸時代中期と言われています。また、酒屋の名前が入った徳利は、日清戦争、日露戦争を境とした酒の消費量の急増が契機となりました。徴兵制度によって、出兵、凱旋の祝宴が常となったことと、兵役に就いた際に戦場で「士気鼓舞」のためにお酒を飲み、飲酒習慣を身に付けて帰還したことで、飲酒がより日常的になったということです。
この店名の入った徳利は、消費者がお店まで持参し、そこにお酒を量り売りしてもらうためのものですが、名称を 貧乏徳利 といいます。なぜ貧乏徳利というかは、その起源は不明のようですが、色々と想像はつきそうです。
当町や当町周辺に現在も残っている酒屋さんの徳利もありますので、役場や役場周辺にお越しの際は、ご覧いただければ幸いです。
【町内では菜の花が見頃となっています】