石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

町長のオムツ

3日(日)の13:00から 平成25年度 菰野町名誉町民顕彰式典 を開催しました。

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この度、郷土資料の収集調査、資料館開設運営、町史編纂、郷土史にかかわる執筆活動、郷土学習の普及活動への功績に対して、佐々木一 先生を名誉町民として推挙し、この日の顕彰式典となりました。来賓として、町議会議長さんをはじめとして、菰野町内の各種団体や主だった役職に就かれている皆さんもお越し頂き、盛大に開催することが出来ました。また、これまでの名誉町民である藤川四郎さん(昭和54年8月)、服部幸太郎さん(昭和56年6月)の関係者の方にもお越し頂き、併せてお二人の功績も顕彰致しました。

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佐々木一先生の郷土史に関わる活動の原点は、昭和30年代の急速な社会情勢の変化、特に経済成長の中において、「今のままだとこれまで汗まみれ、泥まみれになって苦労を重ねてこられた人たちのことが、どこかに忘れられてしまうんじゃないか」という言葉に表れているようなある種の危機感であり、小生なりに解釈を加えるならば、先人に対する畏敬の念ともいうべき責任感であっと思います。そういう立場から一般庶民の生活に視点をおき、町内外の多くの皆さんと関係を持ち、貴重な資料をコツコツと収集され、郷土史に関わる執筆や講演などを通じて、その大切さを町民に広く伝えられました。

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どこの市町村でもその自治体の歴史を編纂する訳ですが、特に、菰野町の場合は佐々木一先生が存在したおかげで、貴重な資料をもとにした詳細かつ重層性のある町史が完成したと言われています。そういう意味からも、佐々木一先生は、まさに町の至宝であることは疑う余地のないことです。

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式典の終盤において、佐々木一先生からの謝辞があり、戦後すぐの引き揚げ直後にお世話になった南川清一さんの話に始まり、町史編纂をスタートさせる際のエピソードなどが語られました。

それらの後に「今の石原町長さんが1歳か2歳の時に、お父さんから一日子守を頼まれて、私はオムツを換えさしてもろたんや。菰野町4万町民といえども、この町長さんのオムツを換えた人間はそうは多くないやろ」という小生の記憶にないことを披露され、会場は大爆笑。ややもするとこういった式典は堅苦しいものになりがちですが、佐々木一先生独特のお人柄で会場の雰囲気を柔らかい温かなものに一変させる話術には感服致しました。菰野町にとっても重要な式典でありましたが、小生にとっても思い出深い式典となりました。

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佐々木一先生におかれましては、これまでのご功績に対し心から敬服申し上げますとともに、今後ともご自愛の上、ますますご活躍頂きたく存じます。本当にありがとうございました。