「101回目も逃げて!」
過日、三重県社会基盤整備協会の総会に出席。総会議事としては、平成25年度の事業報告及び決算報告、役員の改選、平成26年度の事業計画及び予算の審議に加え、一般社団法人移行のための関連議案が提案され、承認されました。
その後、国土交通省の技監である徳山日出男さんから「東日本大震災 初動期指揮の実際」という演題での講演がありました。ご承知の通り、徳山さんは、東日本大震災発災当時、国土交通省東北整備局長であり、現場での陣頭指揮に獅子奮迅の活躍をされました。その経験を踏まえてのご講演でした。
これまでも徳山さんのご講演を聴く機会がありましたが、今回は、初動期指揮に限定される形でのご講演でしたので、災害対策本部の運営などに大変参考になる知見を伺うことが出来ました。特に、どんなに慌てていても日時を入れた記録をとることや、発災直後の1時間は情報が少ないのでその間に冷静に方針を立てることや、実践に近い形での訓練の積み重ねが重要であることや、公共施設などの状況確認には「1時間ルール」を徹底させることなどが具体的な事例や考え方とともに示されました。
最後に、津波被害を後世に伝えるための石碑の建立に選ばれた「100回逃げて、100回津波がこなくても、101回目も逃げて!」という言葉を引用されて、記憶の風化といかに向き合うかの重要性を問われていました。静かな語り口の中にも、現場経験に裏打ちされた信頼出来るお話に感銘を受けました。
三重交通株式会社 の代表取締役社長である雲井敬さんらがご就任の挨拶のために来庁されました。当町のコミュニティバスの運行にお世話になっていることはもとより、三重交通グループ全体としても当町の観光振興のために多方面からご指導を賜っております。