石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

3次元を用いた科学教育

過日、ニュートンプレス代表取締役である髙森圭介さんと ニュートン の創刊時からの読者であり株主でもある兵庫県在住の熊坂清さんが、当町にモバイル端末20台をご寄贈するために来庁されました。この20台は、熊坂さんのご厚意によるもので、ニュートンプレス社の橋渡しにより当町への寄贈が決定されました。

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ニュートンは、科学教育の発展のために、これまでの知見や経験を生かし学校現場で活用できる独自のソフト開発に取組まれています。特に、3次元の世界での鮮明な映像による科学的な説明は、大変わかりやすく、児童生徒の理解を大いに促進すると思います。こういったハード整備は重要ですが、これを活用していく人材=教師の力量はそれにも増して重要です。ぜひとも菰野町の児童生徒の科学的思考が向上するように、現場で有効利用して頂きたいと存じます。

この場をお借りしまして、髙森さんと熊坂さんに改めて感謝申し上げます。

ニュートン(2015年1月号) ですが、特集は「核融合への夢」と「はやぶさ2号」です。また、エボラ出血熱ノーベル物理学賞を受賞した赤崎勇さん、天野浩さん、中村修二さんの特別インタビューもあります。

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核融合エネルギーは、原子力発電の技術である核分裂が核の分裂反応によってエネルギーを生み出すのに対して、文字通り、核の融合反応によってエネルギーが発生します。現在、フランスのカダラッシュにおいて建設が進められている核融合実験炉ITER(イーター)には、世界7極(日本、EU、アメリカ合衆国、ロシア、韓国、中国、インド)が関わって、2020年の運転開始を目標に事業が進められています。我々として気になるのは、その安全性ですが、核融合炉は異常時にはプラズマが自発的に冷えてしまうために原理的に暴走しないことから、原子力発電よりも安全だと言われています。卑近な話題で申し訳ありませんが、小生の中での核融合の技術というと、映画「スパイダーマン2」の中でオクタビアス博士が最後に正気を取り戻して、海の中に沈んでいくシーンを思い浮かべてしまします。今回のニュートンの記事を拝読して、「ああ、あのシーンは、核融合の暴走を防ぐために、冷却したんだな」と改めて理解しました(笑)

エボラ出血熱の記事で興味を引いたのは、エボラウイルスもインフルエンザウイルスと同様にRNAの複製によって増殖することから、RNAの複製阻害することによって治癒できる可能性があるということでした。さらに、そのインフルエンザウイルスのRNAの複製を阻害する薬はファビピラビルと呼ばれ、日本の富山化学工業によって開発されたものです。「富山の薬売り」がエボラ出血熱と戦っている とは言い過ぎかも知れませんが、ある意味では日本の知見が世界の窮地を救う可能性を有していると言えます。

感染した患者への治療法の確立も急がれていますが、感染拡大を阻止することがより重要であり、感染者の体液や血液に直接触らなければ、感染しないということをしっかりと頭に入れて冷静に対応することが求められています。