石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

古萬古が古萬古足り得るには

昨年末に パラミタミュージアム で開催されていた 北勢萬古名品展 北勢地区所蔵館の名品を集めて について、告知の意味を込めて、本ブログ で取り上げましたが、詳細には触れませんでした。地元ということを差し引いたとしても、これだけの名品を収蔵し、また他館の協力を得ながらであったとしても、古萬古においてこの水準の企画展が開催出来るのは、パラミタミュージアムだけだと痛感しました。

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今回でも三重県指定有形文化財である 赤絵窓山水文御神酒器(小向神社蔵)や

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これまた三重県指定有形文化財である 腥臙脂釉御神酒器(小向神社蔵)などを鑑賞出来たのは貴重な経験でした(もしかすると一生見ることが出来ないかも知れません)。ちなみに、腥臙脂釉とは、森有節が開発した金を呈色材とするピンク色の釉薬のことです。このピンク色が森有節のオリジナリティと言われています。

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そんな中、ターコイズブルーの鉢に目が留まりました。よくよく拝見すると、鉢の腹に「MEN MAT LEVEN OM TE EETEN」(人は食べるために生きねばらなぬ)という金文字がありました。はじめは何の気もなく字面を眺めていたのですが、よくよく考えると、ソクラテスの「生きるために食べよ、食べるために生きるな」という有名な格言のパロディだと気付きました。この作品は、青釉和蘭字文鉢(パラミタミュージアム所蔵)という作品で、沼波弄山の江戸向島の工房で制作された貴重なもので、弄山のウィットと教養を感じさせました。

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実は、この弄山は、1718年生まれで、来年生誕300年の節目の年を迎えます。現代にまで続く萬古焼の源流である弄山を称える意味でも、朝日町、四日市市など北勢地域が連携をして、当該地域の活性化に資する事業を展開出来ればと思います。古萬古が古萬古足り得るには、現代の萬古焼が産業であれ、芸術であれ、存続してこそ価値があると思います。関係各位のご協力をよろしくお願い申し上げます。

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※ 特別な許可を得て撮影をしています。

4日(水)に、衆議院議員の岡田克也 さんが、年始の挨拶のために来庁されました。立ち寄られる前に、民進党の代表である蓮舫さんらと伊勢神宮を参拝されたとのことでした。菰野町の町政課題や地域事情などについて情報交換をしました。小生からは、菰野町規模以下の基礎自治体における少子高齢社会の実状と社会保障費の増嵩について数点意見を申し上げました。今後も様々な機会を得て、町長の立場から議論をして参りますので、本年もよろしくお願い申し上げます。

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