全国唯一のマコモのオーナー制度
過日、大正田まこもクラブ(代表:金津衞さん) 主催による 大正田 オーナー制まこも収穫祭 に足を運びました。
大正4年に開墾されたことから、大正田と呼ばれている圃場は、約10年前は耕作放棄地となっていました。そんな中、先人のご労苦に思いを馳せる地元地域の皆さんが、この地を再び復活させる計画を立てられました。時を同じくして、金融学的資本主義の行き過ぎもあり、「リーマンショック」と呼ばれる世界同時不況に陥り、日本経済も極めて厳しい状況となりました。経済の建て直しもさることながら、雇用のセーフティネットを構築することから、大規模な緊急経済対策が講じられることとなり、この事業を活用して、第一次産業を活性化させることを目的として、三重県建設業協会 とも連携をして、大正田の再生を試みることとなりました。
その後も大正田まこもクラブなど地元の皆さんのご尽力により、耕作可能面積も徐々に広がり、小生の印象で申し上げると、第一期の再生事業時に比しても、耕作可能な水田は、およそ5倍ぐらいになったと思います。
このオーナー制度は、昨年、マコモのオーナー制度としては全国初の試みとしてスタートし、予想以上の反響がありました。今年も募集したところ、早々に募集区画が完売し、追加で地元の生産者が栽培したマコモをお送りする準会員的な制度も創設しました。
毎年のことながら、素晴らしい作品の数々が展示されていました。会場内を巡っていると、「町長さん、ご立派になられましたね」と声を掛けて戴きました。立派も何も人間的には大したことはありませんので、お恥ずかしい限りと恐縮しながら、記憶の糸を辿っていると、小学校時代の恩師ということが判明しました。御年88歳でありながら、字の作品を出展されてみえまることと、30数年ぶりの邂逅に感激致しました。
霧雨の中ではありましたが、屋外では子どもたちによる太鼓の披露がありました。