今週末はこれを!
我々は10万年後に何をしているのでしょう?
「10年後すらどうなっているか分からないのに、10万年後の話をするとはとうとう石原も来るところまで来たか?」という声が聞こえてきそうですが、少なくとも原子力発電によって恩恵を受けた者であれば、この問題とは無関係ではないことは明らかです。
「10年後すらどうなっているか分からないのに、10万年後の話をするとはとうとう石原も来るところまで来たか?」という声が聞こえてきそうですが、少なくとも原子力発電によって恩恵を受けた者であれば、この問題とは無関係ではないことは明らかです。
『100,000年後の安全』(監督:マイケル・マドセン、2009年)は、そういった問題意識を覚醒させる上で重要な役割を果たす映画で、原子力発電所から生まれる高レベル放射性廃棄物の処理の安全性をどのように担保するのかが主題となっています。
ご承知の方も多いとは思いますが、フィンランドの高レベル放射性廃棄物の最終処分場である「オンカロ」(フィンランド語で「隠された場所」の意)に関係する科学者や技術者、責任者へのインタビューが基調となり、この映画は構成されています。
何が正しく、何が悪であるかなどがすっきりと割り切れるほど結論はそんなに単純ではないことは明らかであるものの、人間としての倫理感や時代及び未来に対する責任を治者としてどうすべきかを激しく問われました。2月10日(月)の正午まで無料配信 されていますので、この週末にはぜひご覧頂きたいと存じます。