教育を経済の奴隷にしてはならない
最近の教育改革(とは言い難い所業が繰り返されていますが)に対して思うところを申し上げました。特に、教育が個人や国家を問わずに競争のための道具に堕していることに触れ、「教育を経済の奴隷にしてはならない」と申し上げました。本来、教育は、他者や異文化を理解したり、お互いを信頼するためのものであるにも関わらず、国際競争力に勝つために早期からの英語教育を導入したり、学力テストをして数値化可能な部分だけを取り出して比較するなど、尤もらしい理由はついているものの、教育に対する浅薄かつ表層的な理解に基づいた意思決定しかなされていないことは残念としか言いようがありません。教育は十人十色ですし、誰でも安易に語ることは出来るとは思いますが、その分、断片的独善的でない議論に陥り勝ちなり、何となくの雰囲気で方向が決まる可能性が大きいということに気付かなければなりません。