8自治体で山を活かす
会議の名称にもあるように、鈴鹿山脈に関係する8自治体(いなべ市、四日市市、鈴鹿市、亀山市、東近江市、日野町、甲賀市、菰野町)が参画し、基本的には首長本人の出席により、会議を開催します。今回は、四日市市の森智広市長と甲賀市の岩永裕貴市長が、新市長として初参加戴き、いなべ市の日沖靖市長以外の7人で会議を開催しました。
平成30年は、鈴鹿国定公園指定50年ということもあり、山を活かした共通の取組に向けて議論し、観光情報や地域資源などの紹介を兼ねた共通の登山やトレッキングの地図を作成することで合意に達しました。詳細については、今後、詰めて参りますが、菰野町にとっても来年は高校総合体育大会の登山競技の開催地となっているので、登山やトレッキングを活用した取り組みは時宜に適ったことだと思っています。
加えて、平成30年度には、新名神高速道路の三重県区間の供用開始が予定されており、滋賀県と三重県の交流がさらに促進されることから、引き続き、8自治体で情報共有をしながら、地域活性化に寄与出来る有意義な会議にして参ります。
三重大学とは、本年3月に「国立大学法人三重大学と菰野町との連携・協力に関する協定」 を締結し、地域創生の実践に関する各分野における諸課題に的確に対応することにより、三重大学における教育研究および菰野町における地域振興を推進していくこととなりました。
今回のご来庁はその一環という位置づけも意味します。主に、三重大学生の三重県内への就職率の向上についての取組について、意見交換をしました。三重大学の学部生の地域別就職状況は、三重県内への就職が278人(32.9%)、愛知県内への就職が288人(34.1%)となっており、都道府県別という観点からは地元への定着率が隣県より低い状況です。もちろん、元々の学生の出身地にも左右されますが、大学の一つの役割である地域の人材育成という観点からは、少し残念な結果となっています。駒田さんもここに課題意識をおいて、今後はインターンシップなどを通じて、三重県の企業をもっと知ってもらう取り組みを進めると明言されていました。菰野町としても、町内立地企業にもご協力戴きつつ、三重大学と連携しながら、地域の人材育成及び確保に努めて参ります。