石原まさたかの痛快!風雲日記(2.0)

使い方は追々考えます(笑)

社会資本と口腔ケア

過日、一般社団法人三重県社会基盤整備協会 の第4回定時総会が開催されました。本協会は、名称のごとく、社会基盤整備の促進に資することにより、住民福祉の向上に寄与することを目的に組織され、道路整備事業、河川整備事業、災害復旧事業、砂防事業、港湾・海岸整備事業、都市計画事業及び街路整備事業に関連した調査研究、要望活動などに取り組んでいます。

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先の平成30年7月豪雨をはじめとする災害を未然に防ぐためにも河川整備、砂防及び治山、海岸整備などの各種社会資本を整備することは重要ですし、災害発生後の広域的かつ機動的な支援を実施するためには、道路整備や港湾整備は不可欠です。加えて、建設から50年以上経過した橋梁や道路、上下水道施設などの老朽化対策は喫緊の課題であるため、国や都道府県レベルでの総額予算の確保についても要望していかなければなりません。総会では、以上のような内容の決議を満場一致で採択し、今後の活動指針とすることとなりました。

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総会終了後、政策研究大学院大学教授の家田仁さんから「社会インフラのメンテナンスが抱える諸課題と今後の方向性」と題した講演がありました。社会資本は、時間とともにゆっくりと悪くなっていくことから、差し迫った問題として認識されることはないため、問題が「先送り」され、結果として「深刻化」した状況を生じさせてしまう。この種の現象を「漸進性現象の問題」と表現して、我々の日常生活における口腔ケアの問題を導入に使いながら、分かり易く説明されました。日本における社会資本のメインテナンスで最も象徴的な事故は、平成24年(2012年)12月に発生し、9名の尊い命が失われた中央自動車道笹子トンネル天井板落下です。その約半年前には、国土交通省社会資本整備審議会/交通政策審議会の技術部会に「社会資本メンテナンス戦略小委員会」が設置され、翌平成25年1月に「本格的なメンテナンス時代に向けたインフラ政策の総合的充実~キックオフ『メンテナンス政策元年』」が発表されたことが、日本が社会全体の問題としてインフラのメンテナンスを考えていくスタートとなりました。それ以降、様々な政策提言がなされ、事業が進められていますが、先ほどの「漸進性現象の問題」により、なかなか理解が進まず、十分な予算確保に至っていない現状があります。拙ブログでも何度も述べていますが、社会保障関連経費も重要な予算ではありますが、だからといって、社会資本整備のための予算を削減することは、中長期的な視点に立つと問題が大きいと言わざるを得ません。総額予算が一定程度決まっているのであれば、あとは、優先順位の問題であり、現時点で問題がないと安易に考えるのではなく、次世代に社会資本を引き継ぐためにしなければならないことに取り組む必要がある考えます。

三重県建設労働組合 四日市支部 の執行委員長である太田眞治さんらが、支部で取りまとめられた要請について協議するために来庁されました。

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建設関係業界も後継者不足や低所得などの深刻な課題を抱えています。今回も各種要請が提出されましたので、行政として取り組める課題については真摯に受け止めて参りますので、ご理解を賜れば幸いです。

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先日の三重テレビ「とってもワクドキ!」出演時に着用していたTシャツに関する問い合わせが数件ありました。菰野町内にある かもしか道具店 で取り扱っている商品ですので、詳しくはお問い合わせ下さい。

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